2010年9月5日日曜日

ハッピーエンドはダメですか?

廃人のようにうだるだけでは芸がないので、いちおう8月から映画鑑賞強化月間(自分比)にしています。
すでにタイトルを忘れかけているので、思い出すままに感想を。
傲慢にも独断と偏見による★マークなんかも付けてみましたよん。

『イングリッシュ・ペイシェント』

★★★★★
先ほど見終わりました。
じつは観たくて観たわけではなく、英語教室の教科書に出てくるので、まぁ、観ておいた方が英語力の低さをごまかしやすいかという、まことによこしまな理由で借りました。
タイトルだけは印象に残っていたものの、借りる直前に恋愛ドラマと知り、ますます観る気も失せておりましたんですがね。

ですが、すんばらしい映画でした。ごめんなさい。

原作は当然未読ですが(基本、余暇にはミステリ以外は読みません)、筋立ても脚本もムダがなく、映像も美しい。何より役者、とくに女優がいい。
クリスティン・スコット・トーマスの女盛りっぷり(ヒラリー・クリントンに見えてしょうがない場面が多々あるのは、ヒラリーがそれだけ美女ってこと?)。
ジュリエット・ビノシュの繊細さ。
もちろん男優陣もグッジョブでしたし(ウィレム・デフォーって、クセもの路線の人になっていたんですね)。
第二次大戦中の話なので、ま、幼少期を『コンバット』やら『大脱走』やら観て過ごし、学生時代を名画座で『愛の嵐』だの『キャバレー』だのを観てきたアタクシとしましては、不適切な形容ながら、イタリアロケの部分などほとんど懐かしささえ感じます。
※以下ネタバレあり


しかしなんですか、いわば悲恋の物語なんですよね。
感情移入するほどに主人公たちの幸せを願うわけで、「あぁ〜あそこで、あいつがああしていれば(涙)」「なんでアレを言わなかったのさバカバカ(泣)」と、切ない思いをさせられるのはどうしたものか。
いや、だからこそ名作として賞に輝いたりもするんでしょうがね。
前述の『愛の嵐』もしかり。
最近作では『ブロークバック・マウンテン』もしかり。
(登山映画だと思っていた私バカス…トラウマものの可哀想さでした)
悲恋でないと名画にならんのでしょうか?
恋愛ものでハッピー・エンドとなると、コメディばかりのような気がするんですが。
いやロマコメもキライじゃないけど。

ほんとうはバカコメディで画面を指差してバカ笑い、もしくはシビれるようなサスペンスかホラーでカタルシスを味わいたい今日この頃です。

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