2010年12月21日火曜日

英国は合唱ブーム?

えーと、まぁ、ほぼ相変わらずの毎日を過ごしておるアタクシです。
それにつけてもあまりに業務と関係ないことばかり書いているので、そろそろこのブログは分離するか、仕事関係のメールにurlを入れるのやめようかなと考えていたりいなかったり。

本日は、またぞろyou tubeの旅路で出会った動画たちのことでして。
えーと、今振り返って、いったいなぜここ数日、合唱の動画だけで30近くもyou tubeのお気に入りリストに並べるに至ったのか、そのきっかけがどうもはっきりしません。
ええ、そうなんです。合唱、コーラス、クワイアのお話です。
そもそも去年だったか一昨年だったか、NHK教育TVの世界のドキュメンタリー枠で英国BBCの『クワイアボーイズ(原題Boys Don't Sing )』っていう番組を見たんですよね。
※注:じつはクワイヤーボーイズ=Choir Boys というそのまんまの名前のグループがあるので、この邦題はいかがなものかと思います。BBCの番組に出てくるのは、このグループのお坊っちゃま方とはいささか雰囲気の違う、つまり普通のクソガキたちです。

で、やたらとおもしろかった。


じつはあたくし、中学時代に合唱部に所属していたことがありまして。
どうということのない公立中学ですが、その筋(ってもちろん合唱スジね)で有名な名物先生がおられて、合唱部がやたらと強い学校だったんです。
新入生は、最初の音楽の時間に、上級生による合唱のスコールで洗礼を受けるんです。古い木造校舎のせまい音楽室に、新入りを取り囲むようにずらりと居並んだ上級生たちの声は、そりゃあ衝撃でした。
今から思えば、特に合唱部でもない普通の2年だか3年だかのクラスが歌っていただけだし、まぁ、たいしたレベルの歌であろうはずもなく。にもかかわらず、初めて生で聴くソプラノ、アルト、テノール、バスの重層感といい、おんぼろガラス窓が震えるほどの音量といい、昨日まで小学生だったガキにはまさに洗礼。それはもう圧倒されたものでした(ときおり「音の壁」という表現を見かけますが、私にもわかる気がするのは、レベルは違えどあの原体験があるからかもかも)。
なのでせっかくだからやってみようかと、まぁ、さして熱心でも、音感もないながら、はじっこの方で口をパクパクさせていたわけです。

そんなわけで、伝説(?)の合唱指導者、ギャレス・マローン先生の奮闘とクソガキども少年たちのチャレンジを胸躍らせて見ておりました。
何しろスポーツが盛んな男子校が舞台ということで、最初は「合唱? ダッセー」「女がやるもんじゃねーの?」(たぶん実際はもっと差別的な発言モリモリだったと確信)みたいな反応だった生徒たち。なんとこやつらを、最後はロイヤル・アルバートホールで歌わせちゃうという、大胆不敵な企画です。
こちらがその模様↓


フィーチャーされる子供たちの背景や人種的なバランスに、いかにも政治的・演出的配慮が感じられますが、決して不自然ではなく、むしろ好感が持てる番組づくりはさすが。先生の奮闘ぶりを追ううちに、このラストシーンでは、どの子もやたらと健気に見えて愛おしくなるから不思議です。いちばんメンドクサイお年頃の子供たち、とくに01:00頃からソロで歌う子は、番組中でも先生とほとんど口をきかず反抗的なんですが、ステキなヤツじゃあないですか(後日談も放映してましたが、相変わらず無愛想)! そして01:23頃からちょっとだけソロを歌う子の表情! この子は番組中でもずっとこんな感じで、いつも笑顔だったんですよね。歌う喜びとか音楽の楽しさが、あふれ出てくるような笑顔です。

とまぁ、この番組の動画を見ていたら、横にいろいろと候補が並んで動画トラベラーの旅心をくすぐるのがyou tubeの画面でして。

あたくしまるで知らなかったんですが、BBCが『Last Choir Standing』なる合唱コンテストを2008年に放送していたんですね。ポール・ポッツさんやスーザン・ボイルさんを生み出したBritain's Got Talentとはまたひと味違う、こちらはガチでシリアスなコンペティションです。

で、これがですね、おもしろいのなんの!

出場チームはもちろん基本アマチュアですが、そのレベルの高いことといったら!
そしてヴィジュアルがまた、いろいろな意味で目を離せない。
ともあれ、優勝チームをご紹介しましょう。
★以下、各動画ともサイズを変えたせいか、このサイト上ではどうしても動画の解像度が落ちてしまいます。ぜひyou tube上でご覧になるか(右下のyou tubeマークをクリック)、再生開始後にyou tubeマーク左隣の「240p」を「360p」に切り替えてご覧ください。

ね? すごいインパクトじゃございませんこと?
歌声のすばらしさはもちろんのことですが、それとはまた別に、ヴィジュアル的にも。
そしてなぜだか、02:00あたりでアップになるおヒゲの紳士に、わたくしどこかでお目にかかったことがあるような気が強烈にするんですが、謎です。

まず審査員によって6チームが厳選され、そこからライブショー&電話での視聴者投票による勝ち抜き戦だったようで、最後に残った4チームはどれもほんとうにすばらしいんです。
私のお気に入りはこの2つのゴスペルチーム。




もうゴキゲンじゃあございませんか!
とくに上のRevelationは、そのままプロとしてデビューして欲しいくらいですが、残念なことに今は解散しちゃっているようです。
そして下のACM Gospel Choirは、音楽学校の学生さんたちだそうで。指導者のMark De-Lisser先生がウィル・スミス似でさらにステキ度倍増です。

ちなみに準優勝はこちらのウェールズのチーム。
すごい完成度。ただ、ウェールズ語のチーム名がチンプンカンプンです。

ここは他にQueenも歌ってます

そして勝ち残った4組全員による合唱では、『ドリームガールズ』のあの名曲が!

ここでジェニファー・ハドソンのソウルフルな原曲と、ビヨちゃんのディスコバージョンをご紹介したいところですが、公式動画がないのでご興味のある向きは各自掘り起こしてくださいませ。

そんなこんなで本日もお騒がせいたしました♪

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